My school life 〜first love〜
「砂糖は下の箱の中だよ。」

ドアの方から声がした。


…黒野だ。

「ありがと。今来たのか?」

言われた箱を開け、角砂糖を3つ出す。

「うん、あっ奈美おはよー。女好きもおはよー。」

「おはよう、雅!」

黒野にまで女好きって呼ばれているんだ…

「みんなして…俺のポジションって一体…」
「「女好き。」」

おー満場一致か。なかなか無いよな、レアだ。録音しておけば良かった。
砂糖を溶かしながら後悔してみる。

「相変わらず砂糖多いな。零って甘党?」

「苦いのを苦いと知って飲む意味が分からない。」

「ガキだな。ちょっとちょーだい。」

ガキだと言いながらも俺のコーヒーを奪い取ってくる優。
あーあ、甘いって分かってて飲むとか、これはこれで理解できないな。
< 37 / 134 >

この作品をシェア

pagetop