ハートブレイカー
「顔は引っかくなよ」
「な・・・」
「昨日は救急車で運ばれて、今日は明るいうちから男連れ込むか。 姉ちゃん、意外とやり手なんだな。次は俺の相手してくれや」
セクハラ・・・親父・・・岸本ぉ!
私の眉間にグッとしわが寄る。
怒りで体が震えるなんて体験、初めてした。
それはどうでもいいとして。
セクハラ親父(きしもとさん)をキッと睨みつけようとしたら、彼にあごをつかまれた。
「おまえは俺だけ見てろ」
「ちょ・・そういうんじゃない!」
「分かってる。おまえがあんな男を相手にする必要はない」
「おいあんた。今俺のこと“あんな男”って言っただろ!聞こえてん・・・」
「こいつに触れてもいいのは俺だけだ」
「は?」
そうだよ。
「は?」だよ、今の発言は!
でも今は・・・何も言わないほうがいい。
だってこの人、何気に怒ってる。
切れ長の黒い目が、ギラッと光っている。
どことなく目つきも怖い。
「な・・・」
「昨日は救急車で運ばれて、今日は明るいうちから男連れ込むか。 姉ちゃん、意外とやり手なんだな。次は俺の相手してくれや」
セクハラ・・・親父・・・岸本ぉ!
私の眉間にグッとしわが寄る。
怒りで体が震えるなんて体験、初めてした。
それはどうでもいいとして。
セクハラ親父(きしもとさん)をキッと睨みつけようとしたら、彼にあごをつかまれた。
「おまえは俺だけ見てろ」
「ちょ・・そういうんじゃない!」
「分かってる。おまえがあんな男を相手にする必要はない」
「おいあんた。今俺のこと“あんな男”って言っただろ!聞こえてん・・・」
「こいつに触れてもいいのは俺だけだ」
「は?」
そうだよ。
「は?」だよ、今の発言は!
でも今は・・・何も言わないほうがいい。
だってこの人、何気に怒ってる。
切れ長の黒い目が、ギラッと光っている。
どことなく目つきも怖い。