ハートブレイカー
ただいま毎月行われる営業部会議中で、今回私はお茶当番。
海堂本部長の秘書である三井さんは、普段会議に参加するらしいけど、今回私が初めてのお茶当番ということで、最初の数分だけ彼女が手伝ってくれた。
彼女は慣れた手つきでやかんに水を入れ、火にかけた。
その間私は、課長と部長、そして本部長のコップを用意する。終始無言で。
そのせいか、決して広くはないキッチン内に、重く澱む空気がたち込めてる気がする。
気まずい・・・あ、目がかすむ。
「朔哉(さくや)さ、海堂本部長は濃いミルクティー。砂糖は1つ。柴田部長はカプチーノ、浜田課長はブラックコーヒー、岩本課長は薄めの緑茶・・・」
え。何それ。
海堂本部長の秘書である三井さんは、普段会議に参加するらしいけど、今回私が初めてのお茶当番ということで、最初の数分だけ彼女が手伝ってくれた。
彼女は慣れた手つきでやかんに水を入れ、火にかけた。
その間私は、課長と部長、そして本部長のコップを用意する。終始無言で。
そのせいか、決して広くはないキッチン内に、重く澱む空気がたち込めてる気がする。
気まずい・・・あ、目がかすむ。
「朔哉(さくや)さ、海堂本部長は濃いミルクティー。砂糖は1つ。柴田部長はカプチーノ、浜田課長はブラックコーヒー、岩本課長は薄めの緑茶・・・」
え。何それ。