ハートブレイカー
「育児の先輩としてのご意見は聞きます、というより聞きたいです。 でも・・朔哉さんも言われたように、直哉のことを本人がいる前であれこれ言ったり、強要することはやめてください。私はできないということを、無理してさせたくないんです。わざとできないと嘘をついているのなら別ですが」
「・・・そうね。悪かったわ。ごめんなさい」
「謝罪は受け入れます。そして謝ったことを二度としない努力はしてください。それは直哉にも教えていることですから」
「ええ。あなたも立派に育ててるわよ」
「はい?」
「直哉のこと。とても素直な子だわ。ありがとう。私たちに孫を授けてくれて。朔哉はここ数年、一生独身だとずっと宣言してたから・ ・・嬉しいわ」
「あ・・・はぁ」
困惑気味の私に、考える余地を与えたくないのか。
彼は私を、ご両親の家から引っぱるように連れ出した。
お二人の、特に会長さんの顔がニヤニヤと笑って見えたのは・・・ なぜ。
「・・・そうね。悪かったわ。ごめんなさい」
「謝罪は受け入れます。そして謝ったことを二度としない努力はしてください。それは直哉にも教えていることですから」
「ええ。あなたも立派に育ててるわよ」
「はい?」
「直哉のこと。とても素直な子だわ。ありがとう。私たちに孫を授けてくれて。朔哉はここ数年、一生独身だとずっと宣言してたから・ ・・嬉しいわ」
「あ・・・はぁ」
困惑気味の私に、考える余地を与えたくないのか。
彼は私を、ご両親の家から引っぱるように連れ出した。
お二人の、特に会長さんの顔がニヤニヤと笑って見えたのは・・・ なぜ。