ハートブレイカー
「また俺に会えて嬉しかったか?」
「な・・・」
だから、追いうちかけるようなこと言わない・・・あ、しまった。
ついカッとなって、彼の顔を見てしまった。
飄々としたポーカーフェイスを。
息子そっくりな顔を。
いや違うか。 直哉が彼に似たんだ。
「倒れそうになるほど喜んでもらえて、俺も嬉しいよ」
う、嘘だ。
今のは絶対嘘!
あんた、ちっとも嬉しがってない!
いくら無表情でも、面白がってる声でよぉく分かりますから!
でもそのセリフで、私は現実に舞い戻った。
顔合わせ直前で倒れそうになったという失態をしでかしたこと。
そして、いまだに彼の腕が私を支えているということ。
逃避してる場合じゃなかった!
「な・・・」
だから、追いうちかけるようなこと言わない・・・あ、しまった。
ついカッとなって、彼の顔を見てしまった。
飄々としたポーカーフェイスを。
息子そっくりな顔を。
いや違うか。 直哉が彼に似たんだ。
「倒れそうになるほど喜んでもらえて、俺も嬉しいよ」
う、嘘だ。
今のは絶対嘘!
あんた、ちっとも嬉しがってない!
いくら無表情でも、面白がってる声でよぉく分かりますから!
でもそのセリフで、私は現実に舞い戻った。
顔合わせ直前で倒れそうになったという失態をしでかしたこと。
そして、いまだに彼の腕が私を支えているということ。
逃避してる場合じゃなかった!