ハートブレイカー
『そうだ浪川。決めるまでは悩んでいい。だが決めたことはどんなことでもプラスに考え、前向きにしか捉えるな。おまえはいつも物事を悪いほうに考え過ぎだ。ある程度ならそれもいい。むしろ慎重 な点は俺も感心している。だが、何事も“過ぎ”てはいけない。面白味が半減するだろ?』
かっ・・・たく、なんでまた、こんなところであの人の薀蓄を思い出すのよっ!
でも逆に、それが私に落ち着きを取り戻してくれた。
私はフッと微笑むと、スマホのダイヤルを押し、緑の通話ボタンを押した。
2コール、3コール・・・。
あ、やっぱり出ないか。 オフにしてるわけじゃなさそう・・・。
「やっとかけてきたか、浪川」
え。これ、たちの悪い冗談ですか。
面白味なんて、味わうどころじゃないよ!
かっ・・・たく、なんでまた、こんなところであの人の薀蓄を思い出すのよっ!
でも逆に、それが私に落ち着きを取り戻してくれた。
私はフッと微笑むと、スマホのダイヤルを押し、緑の通話ボタンを押した。
2コール、3コール・・・。
あ、やっぱり出ないか。 オフにしてるわけじゃなさそう・・・。
「やっとかけてきたか、浪川」
え。これ、たちの悪い冗談ですか。
面白味なんて、味わうどころじゃないよ!