秒針のとまった世界で
陽司は、僕の誕生日を覚えているのだろうか。

いや、あいつに限ってそれはない。

「じゃぁ18時に俺ん家の前な(^_-)-☆」

「了解!」

20歳になったからといって、別段かわったことなんてない。

世間的には大人かもしれない。

だからなんだ。

僕は今まで通りにバカをするつもりだ。

僕は大人にはならない。
絶対に。
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