私は今この瞬間を一生後悔する


学校に戻ってきてすぐ教室に来てみた。


けど...見当たらない。


どこに行ってしまったんだろう。


今日は教室に登校して体育館で始業式して図書室の掃除をして...


「あっ、図書室!」


体育館には携帯は持って行ってないし、あるとすれば図書室しかない。


わたしは早足で図書室に向かった。






カラカラカラ...


静かに図書室のドアを開けると、すぐ目の前に落し物入れがあった。


その中を覗いてみても、携帯はない。


図書室の奥へ足を進めると、本を読むための椅子と机がある。




そのたくさんある机のうちの、一番奥の机の上に、それはあった。





近寄ると、携帯の横に何かあるのが見えた。


なんだろう...


そう思って手に取ったのは、熊のキーホルダーだった。


これも誰かの忘れ物かな?


それなら落し物入れに入れたほうがいいかもしれない。



そう思って入り口の方に歩き出した瞬間、


ヴーーーッ


わたしの携帯がいきなり鳴って、びっくりしたわたしは握っていた熊のキーホルダーを落としてしまった。






ガシャン




それはキーホルダーを落としたとは思えないほどの派手な音を立てて床に落ちた。


頭に響く大きな音...




そして、わたしはその場に倒れ込んだ。


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