ずっと好きだった。
あずさ先輩は思わず声を漏らす。

展開は早くて、ウチのチームが決めれば

相手もそれなりに決めてくる。

決勝戦にふさわしい、歓声と光景。

第1Qがおわった。得点は20対14。

うちのチームがリードしていた。

「ナイスファイトです」

みんな呼吸も落ち着いてるし、このままいってほしい。

続いて第2Q。

相手ボールから。あいてのポイントガードは、

落ち着いた雰囲気でドライブをしてくる。

相手が、スリーを打つ。外れろ…

ガコンッ。はずしたー!

リバウンドは…

「しょ、翔馬!?」

あの190cmの強者達の中、リバウンドは翔馬が…。

そして、走っていた道隆先輩にパスをしてすんなり点をとった。

第3Qは、五十嵐から小林先輩に交代。

リバウンドも少しは楽になるよね。

試合再開されると、翔馬も調子がでてきて、

リバウンドもシュートもやっていた。

翔馬がリバウンドをとって、前にパスを出す。

やった!また入った!

あれ?翔馬がいない…
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