ずっと好きだった。
ここで負けるとは…思ってもいなかった。

全国出場は確定したが…翔馬なしでこの先勝てるかは…

応援してくれた、保護者のみなさんに挨拶したあと、控室に戻った。

「おつかれさん。今日は負けたが、まだ全国には行ける。

全国で優勝するために今日はホテルでしっかり休め。以上だ」

そう言うと、監督は控室を出ていった。


ホテルに戻り、選手のマッサージ、健康の状態を調べたりした。

翔馬の部屋に行くのが、少しこわかった。

でも、マネージャーだし行かないとね。

「マッサージ…と健康観察しに来たよ…

入るね」

翔馬の顔は、薄暗くてあまり見えなかった。

「足…どのくらい腫れた?見ていい?」

…。返事なし、か。

「見るね。痛かったら言って」

巻かれていた包帯をとり、状態をみた。

かなり腫れてる。全治1ヶ月。もしくはそれ以上。

最低でも1ヶ月はかかる。全国大会には…出れる状況じゃ…

「俺、ださいよな。足捻って。チームの足引っ張って。ははっ。

ほんっと。呆れるよ」
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