ずっと好きだった。
「ふざけんな。勝手なことすんなよ。」

「え?ご、ごめん。気になったからつい」

平瀬、教室にいるよな。

絶対、嫌な思いしたよな。謝りに行こう。

「翔馬?どこ行くのー?」

「教室戻るんだよ。」

俺はそれだけ言って、教室に急ぎ足で戻った。

教室に戻ってあたりを見回すが、平瀬の姿はどこにもない。

平瀬と仲のいい、大谷に聞こう。

「大谷」

「…。みちるなら、帰ったよ。」

「え?なんで」

「具合悪いって…でも本当はこの場に居たくなかったんだよ!

架端…あんたなんなの!?みちるのこと好きって素振りしてみたり、

違う女の子と付き合ってみたり。みちるを困らせてんだよ!

ふざけんな!いまだって、彼女に何言われたか知らないけど、

みちるに会いに来たんでしょ!?だったらなんで…!」

「紗香!落ち着いて」

周りの女子が異変に気づき、大谷をなだめる。

「ばか!あほ!みちるに合わせる顔があると思わないで!

みちるがどんな想いで毎日過ごしてたか…」
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