ずっと好きだった。
「もー。みちるちゃんは何も悪くないよ!

とにかく、あたしの家にでも来な。

すぐそこだから。」

遥と、翔馬はしぶしぶという顔で、あずさ先輩の家に行った。

広くて白い可愛らしい家だった。

あずさ先輩らしい。

「ほら。タオル。」

あずさ先輩は、ふたりにタオルを渡す。

びしょ濡れな2人。

「さあ、話してもらうからね。あの状況に至るまでの話を。」

あたしが、簡単に説明する。

「なるほど。で、みちるちゃんを巡って…て感じか。」

「んー。あたしの考えから言うと、

遥はちょっと大人気ないかな。

いつものクールな感じとは違って。

好きなのはわかるけどさ。」

遥を見ると、すこしふてくされていた。

そうだ、なんかいつもと違ってた。

「翔馬は…大胆に手を出しすぎ。それじゃあ、

好きな人をただ困らせてるだけよ?」

翔馬は少し悲しげな顔をしていた。

「こいつが、手を出さなきゃ済む話だろ」
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