ずっと好きだった。
言葉が丸かぶりした。

ちらっと、翔馬を見ると、翔馬もあたしをみてた。

2人で少し笑ってしまった。

電車に乗って、歩くこと約15分くらい。

やっと遊園地に着いた。

遊園地かぁ。久しぶりだなー。

「絶叫系無理な人ー!」

誰もてを挙げなかった。あたしはもちろん平気。

むしろ好きな方だった。

「じゃのろ!俺の母さんが一日パスみたいなの取ってくれて、

今日一日なんでも乗り放題だぞ?」

そういえば、道隆先輩の家系はお金持ちなんだ。


ジェットコースターの列に並んでから、5分ちょっとで乗れた。

不運なことに、隣の席が翔馬に。

替えようかと思ったけど、もうレバーをおろしてしまった。

…でも。翔馬は、あたしが隣に来ても普通だし。

あたしみたいに、嫌な素振り一つしない。

「平瀬、水かかるやつっぽいぞ?」

「え!あ。おちっ。おちるー!」

そう言われたのに気づくのが遅くて、

ちょうど落ちるところで、ぬれるほかなかった。

ジェットコースターを降りると、服はかなり濡れてた。
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