ずっと好きだった。
「ごめんねー。あたしが一緒についてってればね。」

ハンカチで涙を拭ってくれた。

「じゃー。もっと泣いちゃうところいこっか!」

道隆先輩は皆の意見も聞かずに、そのもっと泣いちゃうところとやらに連れてきた。

もちろんそこは、お化け屋敷。

「グッチョッパーでまたきめよ!

1つだけ3人グループできるよ!」

さっきみたいにきめた。

あたしは、ちょうど3人グループで、良かったんだけど…

「そこのグループ…運がいいねぇ。あるいみ…」

道隆先輩がそういうのもわかる気がする。

だって、あたしと、翔馬と、遥の3人グループ。

なんとも言えずに、仕方なくこのメンバーで入ることに。

あたしは、遊園地とかで一番お化け屋敷が嫌い。

めっちゃ怖いし。

でも、やっぱり断れないし入るしかなかった。

「きゃーーーー!」

案の定、悲鳴をあげてしまう。
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