ずっと好きだった。
にやにやしながら、そう言ってくる。

「道隆、やめなよ!みちるちゃんも、面倒くさそうにしてるよ?」

あずさ先輩が、フォローを入れてくれた。

「ま。とにかく!次が、遊園地のラスト!

観覧車!早速行こう!」

か、観覧車…。あたし苦手。揺れるし。高いし。

ジェットコースターは平気なのに、観覧車は無理。

「じゃ、俺は下で待ってるから。皆で行ってきて!」

道隆先輩は、そう言ってなにやらクジを出した。

「よーし、ひいてひいて!」

あたしが一番に引くことになった。

割り箸と思われるものを引く。端の方に番号が書いてあった。

「その番号が揃った人同士でペア組む!

結構頭いいっしょ?」

あたしは、2番。

「あ。俺2番だ」

えっ。翔馬2番なの?

あたしと同じじゃん。

「あたし、遥とー!あずさは、貴広とか。

あれ?じゃあ、翔馬とみちるちゃんかな?」

「そうですね」
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