ずっと好きだった。
ボタンを押す。

「ありがと。」

「おう。」

缶のプルタブを開けてもう飲んでた。

「あ。いいなー!あずさにもおごってよー!」

「えー。いや。金ねーっす」

「えー。ひいきじゃーん!ずるいー!」

「ったく。ほら」

佐伯さんは財布から小銭を出して、あずささんに渡す。

「さすが遥!ありがとう」

あずささんは、販売機まで買いに行った。

佐伯さん…なんか意外だな。

「じゃあ。そろそろ帰りますか?暗くなってきたし」

「確かに。じゃ帰ろっか」

俺たちは、電車に乗って地元に戻ってきた。

「このあとどうする?あずさと夏菜子はまだ遊ぶけどー?」

「俺と遥かもね!」

俺と平瀬は、帰ると言って3年生と別れた。

佐伯さんは帰る側だと思ったけど…まあラッキーか。

「寒いね」
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