ずっと好きだった。
高校3年 春
「ノータイム!」
「5!
4!
3!
2!
1!」
ぴっーーー。
「「よっしゃー!」」
春の新人戦であたしたちのチームは優勝した。
88対62のほぼ圧勝だった。
翔馬の背中には4番の文字が。
―――『キャプテンは架端翔馬に指名します。』
真島先輩のその一言で、翔馬はキャプテンに、なった。
すごい!翔馬がキャプテンだ!
『えーっとね。副キャプテンは五十嵐くんにやってもらいます!よろしく!』
―――そして今。
新チームで初めて望んだ大会で優勝。
すごい。すごいよ!
閉会式後に、トロフィーとか賞状をもってみんなで写真を取った。
それが今一番お気に入りの写真。
「やったね、翔馬」
「おう。次も優勝しような」