ずっと好きだった。
今日まで練習頑張ってきたかいがあるね。

まだ、始まったばかりだけどあたし涙が出そうになったよ。

帰り道の、電車、バスでみんな爆睡。

皆を起こすのが少し大変だったけど。

「今日はお疲れ様。また練習がんばろうね」

あたしは帰り道、翔馬にそう言って家に入った。

あたしも、みんなのことサポートできるように頑張ろ！



次の日の朝、あたしは学校へ登校した。

クラス替えもして新しいクラス。

翔馬や、紗香とまた同じクラスになった。

結構知ってる人多くてよかったなぁ。

変わったことといえば、この学校にあたしたちが、

先輩と呼べる人がもういないこと。

――卒業式の日。

「このあと、ちょっといいかな。

校門のところでまってるから。」

あたしは、遥にそうお願いした。

卒業式が終わって、盛り上がった生徒たちの波もおさまった頃。

あたしは校門でまっていた。

「みちる。」
< 172 / 237 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop