ずっと好きだった。
修学旅行②
「えぇー!そうなの?
いいなぁ、めっちゃ青春じゃん!」
紗香に、翔馬の手紙の話をした。
紗香は少し興奮気味にそういう。
「楽しんできなー!あたしは早く寝ちゃうと思うし、丁度いいよ!」
笑顔だけど本当に大丈夫かな。
「ほんとに、寂しくない?」
「なんの心配してんの、あんたは。
気にしないでいいから、行ってきな!」
「うん、ありがと!」
8時55分。あたしは部屋を出た。
まだ自由時間だけど、なぜかこそこそ行ってしまった。
広間に行くまで、先生に会わなかったなぁ。
意外と会わないもんなんだね。
広間に行くと、翔馬はもう待ってた。
「よかった、来てくれた。」
「え?」
「来ないかと思ってびっくりした」
これって…告白するチャンスだったりして。
2人きりだし。
「あ。ていうか、なんで呼び出したの?」