ずっと好きだった。
これ、いつやっても慣れなくて…

なんかみんなに命令してるみたいで嫌なんだよね。


「お疲れ様。みんな水分補給しっかり。」

あたしたちマネージャーは、タオルやボトルを配る。

1年生に新しいマネージャーが2人入ってきた。

でもなんだか…バスケが、好きってわけじゃなさそう。

「五十嵐先輩!頑張ってください!」

「あーうん。ありがとね」

五十嵐は困った顔をしてる。


ガラガラ。

監督が入ってきた。


「こんにちは!」

「っちわーす!」

みんな、こんにちはの最初の方は小さくてなに言ってるか聞こえない。

「平瀬。今日はなにやった?」

あたしは今までやったメニューを簡単に説明する。

「まだ、それだけか。まあいいか。ゲームやろ。」


「翔馬。ゲームだって」
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