ずっと好きだった。
優勝して、活躍した選手にインタビューがあるらしい。
テレビとか…映るのかな。
あ。翔馬の番だ。
「お疲れ様です!架端選手!」
「ありがとうございます」
「やはり、今回の勝因は架端選手の活躍と思われますが…どうでしょう?」
「いや。勝てたのは、活躍とかそんなんじゃなくて、
全員が一丸となれたことです」
うん。確かに…。
「えー。この勝利を今、一番誰に伝えたいですか?」
「俺の好きな人に…まあ知ってると思うんですけどね」
…えっ!?あたしをばっちりと見てそういった。
「「きゃーーーっ!」」
会場がざわめく。
「彼女さんですか?」
「これから、俺の彼女になる人です。」
真剣な目で、あたしを見つめる。
「かっこいいですねー。ありがとうございましたー!」