ずっと好きだった。

それぞれ。

夏休みも終わった。今日は日曜日。

あたしは高校卒業したら大学へ進学する。

調理学校で、栄養士の資格を取ることに決めた。

「みちるー?」

「ん?」

あたしは今翔馬の家にいる。

翔馬はあたしを下の名前で呼ぶようになった。


「本当に福島の大学に行くの?」

「うん。なんで?」

「行くなよ」

「…えっ?」

翔馬は、あたしを抱きしめてそういった。


4年間は勉強しないといけない。

その間、翔馬とは…離れることになる。


「だ…大丈夫!まだ夏だし、あたしの気も変わるかもよ?」

「いや。絶対かわんねーよ。

みちるは、決めたことは曲げないから」

すこし、悲しそうな顔をした。

「そんな顔しないで…?」

「ごめん。4年間かぁ。なげーな!」


まだ夏…。どうなるか、わかんない。
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