ずっと好きだった。
部活は、引退した。

まだ冬に出れるけど、翔馬が…

「最近大学でバスケやってんだ」

なんて言って、ウィンターカップに出ないらしい。


「あっ。今日って、何月何日!?」

翔馬が、思い立ったように聞きだした。

「あ。えっと、9月1日」

「えっ!やっべ。みちる!行こっ!」

「は?えっ?」

翔馬はあたしの腕を掴んで走りだした。

自転車の、後ろにあたしを乗せて走った。


「危ねーから、しっかり掴まっとけよ!」

あたしは、言われるとおりしっかり掴んだ。

スピードが早すぎて、怖いよーー!


キュッ――。

やっと止まった…。

てかここ、どこ。
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