ずっと好きだった。
嬉しくて、すごい涙が出た。

「はいっ…!」

翔馬は指輪をあたしの右手薬指にはめる。

「結婚したら、左手につけよーな」

「う…うぁーん」

「なーんで泣くんだよ?」

翔馬はあたしを抱きしめてくれた。

「だってー、嬉しいから」

「お前、ほんっとに可愛いな」

翔馬はあたしにキスをした。


花火も終わって、翔馬が家まで送ってくれた。

というか、一緒に帰るとそうなるんだけどね。

「今日はありがとう。

翔馬、大好きっ!」

「わかってるっつーの」

翔馬は少し照れた顔をして言った。

「じゃ、また学校でな」

「うん!」

学校で会うのもあとちょっとだ。

楽しまないとね。
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