ずっと好きだった。
「翔馬…」
「ひさしぶりだな。こんなとこでなにしてんだよ。」
「えと。紗香と…あれ?」
紗香のいた所にはもう誰もいなかった。
帰ったな、あいつ。
「友達送ってた。」
「そうなんだ」
「うん…。しょ、翔馬こそ。引っ越したんじゃ…」
「あぁ、またこっちに戻ってきたんだよ。
転校することになっちまってさ。」
「そうなんだ…。帰り道どっち?」
「お前んちの方かな。一緒に帰ろうぜ!」
翔馬は笑顔で、歩き始めた。