ずっと好きだった。


「みっちー。ボトルくれー。」

「はーい!」



ジャグではなくボトルを真島先輩に渡す。


「翔馬。なかなか強いなぁ。」

「そうですか。」



「確かに。シュートフォームも綺麗だし。」

道隆先輩も加わって答える。



「次のピリオドで終わりだから、絶対負けねー」

「当たり前だ。腕立て100なんてやなこった」



真島先輩と道隆先輩は、そう言ってコートに戻っていった。


「1、2年ボールからです」

審判の声とともに、ゲームがまた始まった。



35対30で、3年生チームが勝ってるけど、



5点差。距離的にはまだ射程範囲内。
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