ずっと好きだった。


「まだだ!」


1、2年チームは油断したのか、戻っているのが翔馬だけ。



難なく、佐伯先輩にスリーポイントを放たれた。

そのボールはゴールに吸い込まれるようにして入っていった。



そして、ブザーがなる。




「49対48で、3年チームの勝ちです」

「ふぅー。一点差か。ちょいとやばかったな。」

「新入りにしてやられたな。油断しすぎたか?」

「ま、勝ったんだしいーだろ!ハッハッハ」

「そんなわけあるか!1、2年に1点差とは。3年の威厳がなさすぎだ!」

監督は3年生に叱りつけた。

「「はい!」」

「罰として、3年ダッシュ10本!」

「「はい!」」




勝ったのに走らせるなんて、かわいそう。



「翔馬、ちょっと来い!」

「はい」

監督と翔馬はなにか話している。何を話しているかは分からない。
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