ずっと好きだった。
「気をつけ、礼。」
「「ありがとうございました!」」
「集合」
「「はい!」」
一斉に、監督の周りに集まる。
「明後日の練習試合に向けて、全員が気を引き締めて望むように。
夏の大会は、3年生は最後となるたろう。
悔いが残らないように、しっかりやること。以上」
「「ありがとうございました」」
居残り練習の人以外は、みんな帰った。
「よーし。始めるぞー。適当に5対5に別れろー」
適当に別れるが、大体決まってるな。これは。
いつものスタートのメンバーと、俺ら2年、そして3年の旭川さん、森田さんだ。
「ボックスワンにする。相手チームの得点源長岡貴士(ナガオカ タカシ)。奴を完全に制する」