ずっと好きだった。



しまった。なにやってんだ、俺は。

「ごめんな。俺なんか変だよな」




…。平瀬の事は中学の時にもう終わったはずなのに。

まだ好きだって。でももう、忘れるしかねえ。

平瀬に迷惑だ。



切り替えろ、俺。



「あ。じゃあね、翔馬」




気づけば、平瀬の家に着いていた。


「明後日、頑張ってね」

「おう。さんきゅ」

平瀬が家に入っていくのを見送った。



…平瀬。



今は、部活のことを考えよう。明後日の試合の事でも考えよう。
< 80 / 237 >

この作品をシェア

pagetop