イデア
休中,毎日私は図書室に足を運んだ。





甫芽に,そして


汀紗に会うために。





もうその頃は汀紗を憎んでは居なかった。


寧ろ大好きだった。

汀紗の優しさが,私をそう変えた。
大切な,大切な親友だった。




だけど……



甫芽への思いは,止められないよ…。





私は汀紗にも甫芽にも自分の気持ちを押し隠し,03人で行動していた。






違う。

『友達ごっこ』の方が正しい表現かもしれない。
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