光の少女Ⅱ【救出編】
花音達が応接間へと入ると、そこには光輝が言った通り、風夜達が集められていた。


「それで、今更、此処に何をしにきたんだ?」

「・・・実は・・・」


光輝が聞くと、火焔が話し始める。

彼の話では、窮姫達の危険性に気付き、自分達の過ちにも気付いたということだった。


「・・・そんなの、信じられるか。今更、都合よすぎるんだよ」


話を聞き終わって、雷牙が呟く。

陰の一族だけでなく、火、水、地の国からも攻撃を受けた彼の国のことを思えば、仕方のないことかもしれなかった。


「確かにな。・・・お前らの言ったこと、本当に信用していいのか?」


夜天が言い、大樹が複雑そうに笑う。


「信用出来ないか?・・・まぁ、仕方ないかもな」

「そうね。裏切った私達を今更信じてほしいなんて、虫がよすぎるわよね」


大樹に続いて、悲しそうに言った水蓮を見て、花音は黙って話を聞いている光輝を見る。

彼は少し考えるような素振りを見せた後、口を開いた。


「・・・いいだろ。この街に滞在することは許す。だが、監視はつけさせてもらうぞ」


そう言った光輝に、何かを言う者はいなかった。
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