光の少女Ⅱ【救出編】
神蘭達が異変を感じる数十分前。
ドオォンッ
「っ・・・!」
風夜に吹っ飛ばされた魔族が次々と地へ叩き付けられていく。
「えっ?」
自分の近くに叩き付けられ、動かなくなった魔族をおそるおそる見ようとして、そこに倒れている兵に目を見開く。
(どういうこと?)
叩き付けられたのは魔族の筈なのに、倒れているのは火の国の兵士だという状況に少し混乱した。
「やめろ!風夜!」
その時、火焔が上げた声に風夜が彼を見たのがわかった。
「やめろ?何故?こいつらは、そう言った俺の言葉を無視して、父上を殺したのに?」
「それは・・・」
「なら、俺もお前らの言うことを聞く義理はないよなぁ」
そう言った風夜が浮かべた笑みは、酷く冷たい。
襲いかかる魔族が次々と地に伏しては、その姿を兵士達に変えていくのを見て、花音は火焔達に向けて声を上げた。
「ねぇ、どういうことなの?この魔族達は、まさか・・・」
「・・・そうだよ。全員、俺達の国の兵士達だ」
「!」
答えた大樹に、慌てて風夜に視線を向ける、
(止めないと!)
その間にも次々と倒れていく魔族達を見て、花音は走り出す。
そして、大臣を囲っている魔族達とそこへ近付いていく風夜の間に割って入った。
ドオォンッ
「っ・・・!」
風夜に吹っ飛ばされた魔族が次々と地へ叩き付けられていく。
「えっ?」
自分の近くに叩き付けられ、動かなくなった魔族をおそるおそる見ようとして、そこに倒れている兵に目を見開く。
(どういうこと?)
叩き付けられたのは魔族の筈なのに、倒れているのは火の国の兵士だという状況に少し混乱した。
「やめろ!風夜!」
その時、火焔が上げた声に風夜が彼を見たのがわかった。
「やめろ?何故?こいつらは、そう言った俺の言葉を無視して、父上を殺したのに?」
「それは・・・」
「なら、俺もお前らの言うことを聞く義理はないよなぁ」
そう言った風夜が浮かべた笑みは、酷く冷たい。
襲いかかる魔族が次々と地に伏しては、その姿を兵士達に変えていくのを見て、花音は火焔達に向けて声を上げた。
「ねぇ、どういうことなの?この魔族達は、まさか・・・」
「・・・そうだよ。全員、俺達の国の兵士達だ」
「!」
答えた大樹に、慌てて風夜に視線を向ける、
(止めないと!)
その間にも次々と倒れていく魔族達を見て、花音は走り出す。
そして、大臣を囲っている魔族達とそこへ近付いていく風夜の間に割って入った。