光の少女Ⅱ【救出編】
その時、大臣達がいる方で大きな爆発音のような音がする。
花音達がそちらを見ると、大臣の周りにいた魔族達は兵に戻って倒れ、怯えている大臣に風夜が近付いていた。
「ひっ・・・、く、来るな!化け物・・・!」
それまでの強気な態度はなくなり、大臣は風夜から距離をとろうとする。
「お、お前達も何をしている?は、早くこの化け物を、止めないか!」
そう声を上げた大臣に、風夜が花音達へ紅い目を向けてくる。
「俺を止める?笑わせるな。お前らには無理だ」
そこまで言って、スッと目を細める。
「・・・だが、そうだな。ちまちまと相手をするのも面倒だ。一度に片付けるか」
呟いた風夜からは強い殺気を感じる。
「この街の空気も俺にとっては不快だ。いっそのこと、全て纏めて消し飛べ」
「!?皆、逃げて!」
膨れ上がった殺気と膨大な力を感じ、無駄とわかりつつ、花音は叫んだ。
衝撃を受ける直前、近くにいた光輝に再び抱き込まれたような気がした。
花音達がそちらを見ると、大臣の周りにいた魔族達は兵に戻って倒れ、怯えている大臣に風夜が近付いていた。
「ひっ・・・、く、来るな!化け物・・・!」
それまでの強気な態度はなくなり、大臣は風夜から距離をとろうとする。
「お、お前達も何をしている?は、早くこの化け物を、止めないか!」
そう声を上げた大臣に、風夜が花音達へ紅い目を向けてくる。
「俺を止める?笑わせるな。お前らには無理だ」
そこまで言って、スッと目を細める。
「・・・だが、そうだな。ちまちまと相手をするのも面倒だ。一度に片付けるか」
呟いた風夜からは強い殺気を感じる。
「この街の空気も俺にとっては不快だ。いっそのこと、全て纏めて消し飛べ」
「!?皆、逃げて!」
膨れ上がった殺気と膨大な力を感じ、無駄とわかりつつ、花音は叫んだ。
衝撃を受ける直前、近くにいた光輝に再び抱き込まれたような気がした。