光の少女Ⅱ【救出編】
「・・・あいつも朝から、ずっとあんな感じだよ」
「えっ?」
「俺と夜天以外の奴に謝ってまわってる。昨夜のことは話を聞いただけだから、詳しいことはよくわからないけど、そんなに恐かったのか?」
「・・・・・・」
聞かれて、昨夜のことを思い出す。
花音にとっても、その時の風夜が恐くなかったわけではない。
むしろ、攻撃され、殺されそうになった時は、恐くて仕方がなかった。
「・・・まあ、恐怖を感じたなら、怯えるのもわかるが、あいつも壊れちまいそうだよ」
答えない花音に、雷牙が言う。
その言葉が頭に残った。