光の少女Ⅱ【救出編】
両親を前に大きく、息をはく。
優しい表情を浮かべたまま、花音が話し始めるのを待っている二人に、気持ちを落ち着かせると口を開いた。
能力が目覚めたこと。
聖が陰の一族であったこと。
風の国が陰の一族に襲撃され、風夜と脱出したこと。
光輝との再会。
火・水・地の国が陰の一族について、雷の国を襲ってきたこと。
光の一族が住んでいた地で襲ってきた謎の女のこと。
そして、風夜達との別れ。
最後の方は再び泣き出しそうになったが、頑張って話した。
何度か言葉が詰まりかけても、両親は急かすことなく聞いてくれていた。
「・・・そう。大変だったのね」
話し終えると母がそう返してきた。
「お母さん、私、皆を・・・」
「いいのよ、花音。もういいの。もう此方にいなさい。ね?」
「能力があるかないかは関係ない。使わなければいいだけのことだからね。・・・そうだ」
何かを思い出したように父が声を上げる。
「花音、実はお前は学校を休学状態になっているんだ」
「えっ?」
「戻ってきたなら、学校に復帰しなさい。その方が気分転換にもなるだろう」
そう言った父に花音はただ頷いた。
優しい表情を浮かべたまま、花音が話し始めるのを待っている二人に、気持ちを落ち着かせると口を開いた。
能力が目覚めたこと。
聖が陰の一族であったこと。
風の国が陰の一族に襲撃され、風夜と脱出したこと。
光輝との再会。
火・水・地の国が陰の一族について、雷の国を襲ってきたこと。
光の一族が住んでいた地で襲ってきた謎の女のこと。
そして、風夜達との別れ。
最後の方は再び泣き出しそうになったが、頑張って話した。
何度か言葉が詰まりかけても、両親は急かすことなく聞いてくれていた。
「・・・そう。大変だったのね」
話し終えると母がそう返してきた。
「お母さん、私、皆を・・・」
「いいのよ、花音。もういいの。もう此方にいなさい。ね?」
「能力があるかないかは関係ない。使わなければいいだけのことだからね。・・・そうだ」
何かを思い出したように父が声を上げる。
「花音、実はお前は学校を休学状態になっているんだ」
「えっ?」
「戻ってきたなら、学校に復帰しなさい。その方が気分転換にもなるだろう」
そう言った父に花音はただ頷いた。