光の少女Ⅱ【救出編】
「どうすればいいの?」
「術を破るには、幾つか方法がある。一つ目は術者を倒す、二つ目は術者のじゅつを打ち消す、三つ目は掛けられた本人が、自分の意志で術に打ち勝つ、四つ目は掛けられた奴を倒す」
「た、倒すって」
「術を掛けられた奴の死と同時に術は解けるってことだ。ちなみに、三つ目の方法も、余程強い意志を持っていなければ、恐らく・・・自滅する」
「!?だ、駄目だよ!そんなの!」
咄嗟に花音は声を上げた。そこに、飛鳥の冷静な声が聞こえてくる。
「三つ目と四つ目が駄目なら、一つ目か二つ目のどちらかってことね」
その言葉に、家の前で会った女を思い出す。
恐らく、術者はあの女で間違いない。
だが、今、あの女と対峙したところで、勝てるとは思えない。
となると、もう方法は一つしかなかった。