光の少女Ⅱ【救出編】
「・・・っ・・・!」
花音の翳した手から光が溢れ、それを浴びた風夜の表情が歪む。
(!?何か出てきてる・・・!)
それと同時に、風夜の背から黒いものが浮き出てくるのが見えた。
「やっぱり、陰を直接乗り移らせていたか」
紫影の声が聞こえて、花音はそれを追い出せば、風夜を助けられると確信する。
徐々に力を強めていくと、風夜の身体から段々と陰が出てくる。
「・・・・・・花・・・音・・・・・・?」
自分の意識を取り戻したのか、呟いた風夜に笑いかける。
「ごめんね。あと少しだから・・・」
そう返して、一気に終わらせてしまおうとした時、別の方向から禍々しい、強大な力が加わったのを感じた。
「ぅぐああぁ」
「・・・っう・・・」
その瞬間、折角出せつつあった陰が風夜の中に戻り始める。
それに花音は、慌てて自分が出せる力を最大まで引き上げたが、それでも徐々に押し込まれていた。
再び目から光が消えた風夜が、剣を振り上げる。
「っ・・・」
「させないっ!」
それでも諦めたくなくて、手に意識を集中させていると、そう声がして花音の体に蔓が巻きつく。
そのまま、風夜から離すように引っ張られ、集中出来ず能力が中断される。
そのせいで、風夜の中に完全に陰が戻ってしまった。
花音の翳した手から光が溢れ、それを浴びた風夜の表情が歪む。
(!?何か出てきてる・・・!)
それと同時に、風夜の背から黒いものが浮き出てくるのが見えた。
「やっぱり、陰を直接乗り移らせていたか」
紫影の声が聞こえて、花音はそれを追い出せば、風夜を助けられると確信する。
徐々に力を強めていくと、風夜の身体から段々と陰が出てくる。
「・・・・・・花・・・音・・・・・・?」
自分の意識を取り戻したのか、呟いた風夜に笑いかける。
「ごめんね。あと少しだから・・・」
そう返して、一気に終わらせてしまおうとした時、別の方向から禍々しい、強大な力が加わったのを感じた。
「ぅぐああぁ」
「・・・っう・・・」
その瞬間、折角出せつつあった陰が風夜の中に戻り始める。
それに花音は、慌てて自分が出せる力を最大まで引き上げたが、それでも徐々に押し込まれていた。
再び目から光が消えた風夜が、剣を振り上げる。
「っ・・・」
「させないっ!」
それでも諦めたくなくて、手に意識を集中させていると、そう声がして花音の体に蔓が巻きつく。
そのまま、風夜から離すように引っ張られ、集中出来ず能力が中断される。
そのせいで、風夜の中に完全に陰が戻ってしまった。