光の少女Ⅱ【救出編】

(あの目・・・、風夜が操られてた時と同じ・・・。ってことは、もしかしてこの火竜も・・・)


先程は、突然攻撃されたこともあり気付かなかったが、火竜の目は虚ろだった。


「花音、どうした?」


風夜の声に我に返り、三人を見る。


「あのね、あの火竜ももしかしたら操られてるんじゃないかなって」

「どうして、そう思うんだ?」

「だって、あの目・・・」

「目?」


花音の言葉に、風夜達が火竜へ視線を移す。


「確かに、あれは正気の目ではないな。お前が操られていた時みたいだ」


凍矢が言いながら、風夜を見る。


「仮に、操られているとして、どうするんだ?」

「本当なら、あの火竜も大人しいんでしょ?なら、風夜の時みたいに元の状態に戻せば、大人しく帰ってくれるかも」


そこまで言って、花音は風夜へ視線を移した。
< 40 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop