光の少女Ⅱ【救出編】
第2章 救出、そして脱出
1
「この川を越えたら、水の国なんだよね」
雷の国と水の国の境にある川。その川の雷の国側に花音達はいた。
「で、どうやって入り込むんだ?まさか、正面からいくつもりじゃないよな?」
「うん。さすがに、それはね。・・・どうしようか」
「その方法だけどな」
刹那に聞かれて、花音が呟いた時、紫影が口を開いた。
「俺がお前達を捕まえたってことにして、水の国へ連れていく。一度牢へ入ってもらうことにはなるけど、タイミングを見計らって出してやるから」
「本当?本当は私達を捕まえるつもりで近付いて、牢に入れたらそのままってことない?」
「信用出来ないか?」
琴音の言葉に、紫影がそう返し、それを聞いた美咲も声をあげる。
「だって、貴方も陰の一族でしょ?警戒くらいするよ」
「大丈夫だよ。紫影くんは騙すようなことする人じゃないから」
「他に方法もないしな。任せていいんじゃないか?」
花音が紫影を庇うように言うと、風夜がそう続けた。
「この川を越えたら、水の国なんだよね」
雷の国と水の国の境にある川。その川の雷の国側に花音達はいた。
「で、どうやって入り込むんだ?まさか、正面からいくつもりじゃないよな?」
「うん。さすがに、それはね。・・・どうしようか」
「その方法だけどな」
刹那に聞かれて、花音が呟いた時、紫影が口を開いた。
「俺がお前達を捕まえたってことにして、水の国へ連れていく。一度牢へ入ってもらうことにはなるけど、タイミングを見計らって出してやるから」
「本当?本当は私達を捕まえるつもりで近付いて、牢に入れたらそのままってことない?」
「信用出来ないか?」
琴音の言葉に、紫影がそう返し、それを聞いた美咲も声をあげる。
「だって、貴方も陰の一族でしょ?警戒くらいするよ」
「大丈夫だよ。紫影くんは騙すようなことする人じゃないから」
「他に方法もないしな。任せていいんじゃないか?」
花音が紫影を庇うように言うと、風夜がそう続けた。