光の少女Ⅱ【救出編】
「火焔」
「?」
「賭けをしないか?」
「おい!こんな時に何言って・・・」
声を上げた光輝を風夜は手を上げて黙らせる。
「賭け?」
「そうだ。俺が勝ったら、お前達は俺達を見逃す。お前が勝ったら、俺達は大人しく牢へ戻る」
風夜の言葉に、その場にいた全員が目を見開いた。
「ちなみに、俺達にはあまり時間がないから、一時間の一本勝負。時間内に決着がつかなかった場合はお前の勝ち。どうだ?」
「・・・いいぜ。ただ、そっちが言い出したんだ。その通りにしてもらうからな」
「っておい!そんなこと言って、大丈夫なのか?」
「貴方の方がだいぶ不利みたいだけど」
火焔が承諾したのを聞いて、紫影と琴音が言う。
「それでも、勝算はあるんだよね」
「ああ」
花音がそう聞くと、風夜は頷いた。