光の少女Ⅱ【救出編】
「随分、早かったな」
「まあね。・・・それより、花音。何があったのか、私達も聞かせてほしいんだけど」
風夜に返した琴音がにっこりと笑って言う。
「言っとくけど、何もなかったっていう誤魔化しはきかないからね」
「俺が力を入れておいた玉が使われたような気配があったから、急いで戻ってきたんだからな」
「・・・話すのは、いいんだけどさ」
星夢と刹那にも言われ、花音はそう返す。
「私より、紫影くんから話を聞いた方が良いと思うよ。皆に聞いてほしいことがあるって言ってたし」
「聞いてほしいことって?」
「私もそれ以外は聞いてないからわからない。まだ、別室で休んでるから、もう少ししたら行ってみよう」
花音がそう言うと、風夜達は頷いた。