光の少女Ⅱ【救出編】
3
授業終了のチャイムが鳴り、学生達が教室を出ていく。
(確か、屋上で待ってるって言ってたよね)
昼休みに花音の所へ来た蒼の言葉を思い出し、屋上へ向かう。
ギイイィッ
屋上へ出る少し重い扉を開いていくと、此方に背を向けている五人の姿があった。
「・・・来たか」
花音が来たことに気付いたのか、蒼が振り返る。
同じように振り返った四人は、全員花音がよく知るクラスメイトだった。
「梨沙ちゃん?未央ちゃん?飛鳥ちゃん?それに、日向君まで?」
友人である三人と、あまり接点はないはずのクラスメイト、日向彼方の姿に驚く。
「驚いたか?・・・でも、俺達も元は、向こうの世界の人間なんだよ」
「えっ?」
「氷・草・音・時・星読の一族。名前くらい聞いたことがあるんじゃないか?」
彼方に聞かれ、花音はいつかの老夫婦の話を思い出し、頷く。
それを確認すると、五人は頷きあい、まず蒼が一歩踏み出した。
授業終了のチャイムが鳴り、学生達が教室を出ていく。
(確か、屋上で待ってるって言ってたよね)
昼休みに花音の所へ来た蒼の言葉を思い出し、屋上へ向かう。
ギイイィッ
屋上へ出る少し重い扉を開いていくと、此方に背を向けている五人の姿があった。
「・・・来たか」
花音が来たことに気付いたのか、蒼が振り返る。
同じように振り返った四人は、全員花音がよく知るクラスメイトだった。
「梨沙ちゃん?未央ちゃん?飛鳥ちゃん?それに、日向君まで?」
友人である三人と、あまり接点はないはずのクラスメイト、日向彼方の姿に驚く。
「驚いたか?・・・でも、俺達も元は、向こうの世界の人間なんだよ」
「えっ?」
「氷・草・音・時・星読の一族。名前くらい聞いたことがあるんじゃないか?」
彼方に聞かれ、花音はいつかの老夫婦の話を思い出し、頷く。
それを確認すると、五人は頷きあい、まず蒼が一歩踏み出した。