光の少女Ⅱ【救出編】
「・・・して・・・った」
「えっ?何?」
風夜が呟いた言葉がよく聞こえず、聞き返す。
「どうして此処に残った?あいつらと戻らなかったんだ?」
「どうしてって・・・」
「ここが今、どんなところかわかって・・・」
「わかってるよ」
そう返した花音に、風夜は言葉を止める。
「わかってる。・・・だから、風夜を一人で残していくことも出来なかった。まぁ、私がいたって状況が変わるわけじゃないんだけど」
言って笑った花音に、風夜が諦めたように溜め息をつく。
その時、幾つもの足音が二人のいる牢へ近付いてくるのが聞こえてきた。
少しして、花音達がいる牢の前で足を止めた人物達に風夜が目を細めた。
花音も同じように牢の外を見ると、そこには窮姫と聖、火焔、水蓮、大樹と一人の男が立っていた。
「・・・別に見世物じゃないんだけどな」
「ふふ、助けに来て、自分達が捕まっていたら、世話ないわね。まぁ、別にあの二人の代わりにあなた達を処刑してもいいのだけど?それに反対する人もいてね。だから、チャンスをあげる」
「チャンス?」
聞き返した花音に、窮姫が笑う。
「そうよ。あなた達二人で、あの風の一族の頑固者達と、光の一族の長を説得しなさい。私達への協力を誓わせることが出来たら」
「ふっ、くく・・・、はははっ・・・」
そこまで窮姫が言った時、風夜が急に笑い始めた。
「えっ?何?」
風夜が呟いた言葉がよく聞こえず、聞き返す。
「どうして此処に残った?あいつらと戻らなかったんだ?」
「どうしてって・・・」
「ここが今、どんなところかわかって・・・」
「わかってるよ」
そう返した花音に、風夜は言葉を止める。
「わかってる。・・・だから、風夜を一人で残していくことも出来なかった。まぁ、私がいたって状況が変わるわけじゃないんだけど」
言って笑った花音に、風夜が諦めたように溜め息をつく。
その時、幾つもの足音が二人のいる牢へ近付いてくるのが聞こえてきた。
少しして、花音達がいる牢の前で足を止めた人物達に風夜が目を細めた。
花音も同じように牢の外を見ると、そこには窮姫と聖、火焔、水蓮、大樹と一人の男が立っていた。
「・・・別に見世物じゃないんだけどな」
「ふふ、助けに来て、自分達が捕まっていたら、世話ないわね。まぁ、別にあの二人の代わりにあなた達を処刑してもいいのだけど?それに反対する人もいてね。だから、チャンスをあげる」
「チャンス?」
聞き返した花音に、窮姫が笑う。
「そうよ。あなた達二人で、あの風の一族の頑固者達と、光の一族の長を説得しなさい。私達への協力を誓わせることが出来たら」
「ふっ、くく・・・、はははっ・・・」
そこまで窮姫が言った時、風夜が急に笑い始めた。