光の少女Ⅱ【救出編】
第3章 闘神降臨
1
花音と風夜が捕まったのとほぼ同時刻。
刹那と星夢は空夜と風華を連れて光の街へ戻ってきていた。
「あっ、やっと見つけた!」
特に会話もないまま、光輝の屋敷の方へ向かっていると、そんな声がして美咲が走ってくる。
「朝起きたら、四人が何処にもいないから皆で探して・・・、ってあれ?」
そこまで言って、空夜と風華に気付き、目を丸くする。
「花音達は、一緒じゃないのか?」
美咲の後からやってきた凍矢に聞かれ、刹那と星夢が目を逸らす。
代わりに口を開いたのは、風華だった。
「あのね、花音ちゃんと風兄様、捕まっちゃったの。私と空兄様を逃がす為に・・・」
「その話、詳しく聞いた方がよさそうだな」
「じゃあ、私、まだ街の中を探してる皆を呼んでくる」
そう言って美咲が走り去ると、凍矢は自分についてくるように言って歩き出した。
数十分後、光輝の執務室には、今はいない花音と風夜を除いて、全員が集まっていた。
刹那、星夢から話を聞いた後、暫く静まりかえっていたが、神蘭が口を開く。
「それで窮姫の他に四人の者がいると言っていたな」
「あ、ああ」
「神蘭様、その四人というのはもしかしたら・・・」
「ああ。間違いない。その四人は、窮姫と同じ上級魔族。・・・奴等も本気で動き出しているということか」
千歳に頷いて、そう続けた神蘭に、夜天達はギョッと目を見開く。
「上級魔族だって!?」
「ちょっと!そんなのが近くにいたら、早く二人を助けないとまずいんじゃない!」
「花音ちゃんと風兄様を早く助けないといけない理由はそれだけじゃないよ!」
琴音に続けて、風華が声を上げた。
花音と風夜が捕まったのとほぼ同時刻。
刹那と星夢は空夜と風華を連れて光の街へ戻ってきていた。
「あっ、やっと見つけた!」
特に会話もないまま、光輝の屋敷の方へ向かっていると、そんな声がして美咲が走ってくる。
「朝起きたら、四人が何処にもいないから皆で探して・・・、ってあれ?」
そこまで言って、空夜と風華に気付き、目を丸くする。
「花音達は、一緒じゃないのか?」
美咲の後からやってきた凍矢に聞かれ、刹那と星夢が目を逸らす。
代わりに口を開いたのは、風華だった。
「あのね、花音ちゃんと風兄様、捕まっちゃったの。私と空兄様を逃がす為に・・・」
「その話、詳しく聞いた方がよさそうだな」
「じゃあ、私、まだ街の中を探してる皆を呼んでくる」
そう言って美咲が走り去ると、凍矢は自分についてくるように言って歩き出した。
数十分後、光輝の執務室には、今はいない花音と風夜を除いて、全員が集まっていた。
刹那、星夢から話を聞いた後、暫く静まりかえっていたが、神蘭が口を開く。
「それで窮姫の他に四人の者がいると言っていたな」
「あ、ああ」
「神蘭様、その四人というのはもしかしたら・・・」
「ああ。間違いない。その四人は、窮姫と同じ上級魔族。・・・奴等も本気で動き出しているということか」
千歳に頷いて、そう続けた神蘭に、夜天達はギョッと目を見開く。
「上級魔族だって!?」
「ちょっと!そんなのが近くにいたら、早く二人を助けないとまずいんじゃない!」
「花音ちゃんと風兄様を早く助けないといけない理由はそれだけじゃないよ!」
琴音に続けて、風華が声を上げた。