光の少女Ⅱ【救出編】
2
「・・・ん?」
牢の中の硬い質素なベッドの上で花音は目を覚ました。
丸くなって眠っている白亜を起こさないように起き上がる。
昨日に比べて、身体の痛みも少し楽になっていた。
「・・・起きたか・・・」
「あ、おはよう。風夜、身体はどう?」
「昨日に比べたら、いくらかな」
ベッドが一つしかなかった為、床で横になっていた風夜が身を起こしながら答える。
「ごめんね。ベッド使わせてもらって・・・」
「いや・・・」
その時、一人の兵士が牢の目の前に来た。
「食事だ」
そう言って、小さなパンと冷たいスープを入れてすぐに立ち去っていく。
「今の、この国の兵士さんだよね?」
「・・・今の兵や民にとっては、俺達は罪人で、仕える主は大臣ってことなんだろ」
言いながら、花音の分を渡してくれる。彼に礼を言ってから、花音は味気のないパンを口に運んだ。
味気ない食事を終えてから、どのくらい時間が経ったのか、幾つかの足音が二人の牢の前で止まり、鍵が開けられた。
「出ろ。ついてこい」
現れた兵は五人で、二人を囲むようにして歩き出す。
逆らうに逆らえず、歩いていくと、何故か地下水路へと出る。
それを不思議に思っていると、更に足音がして、驚いたような声も聞こえた。
「風夜!?花音!?」
「王様!?」
「父上!?・・・一体、これはどういうことだ?」
「どうって決まってるだろ?お前達を助けに来た」
言いながら、顔が見えるようにした神蘭に続いて、全員がその姿をさらしていく。
その中には、見たことのない人物が五人いた。
「・・・ん?」
牢の中の硬い質素なベッドの上で花音は目を覚ました。
丸くなって眠っている白亜を起こさないように起き上がる。
昨日に比べて、身体の痛みも少し楽になっていた。
「・・・起きたか・・・」
「あ、おはよう。風夜、身体はどう?」
「昨日に比べたら、いくらかな」
ベッドが一つしかなかった為、床で横になっていた風夜が身を起こしながら答える。
「ごめんね。ベッド使わせてもらって・・・」
「いや・・・」
その時、一人の兵士が牢の目の前に来た。
「食事だ」
そう言って、小さなパンと冷たいスープを入れてすぐに立ち去っていく。
「今の、この国の兵士さんだよね?」
「・・・今の兵や民にとっては、俺達は罪人で、仕える主は大臣ってことなんだろ」
言いながら、花音の分を渡してくれる。彼に礼を言ってから、花音は味気のないパンを口に運んだ。
味気ない食事を終えてから、どのくらい時間が経ったのか、幾つかの足音が二人の牢の前で止まり、鍵が開けられた。
「出ろ。ついてこい」
現れた兵は五人で、二人を囲むようにして歩き出す。
逆らうに逆らえず、歩いていくと、何故か地下水路へと出る。
それを不思議に思っていると、更に足音がして、驚いたような声も聞こえた。
「風夜!?花音!?」
「王様!?」
「父上!?・・・一体、これはどういうことだ?」
「どうって決まってるだろ?お前達を助けに来た」
言いながら、顔が見えるようにした神蘭に続いて、全員がその姿をさらしていく。
その中には、見たことのない人物が五人いた。