誰よりも、君が好き



普段はおちゃらけてて、イメージとは違って驚く。





「…隼人くんも、照れるんだねぇ」



「俺、お前のなかでどういう存在?」



「いつもふざけてるけど、いざって時にかっこよくてたよりになる人!!」





私は思っていることをそのまま伝えるけど、そしたら隼人くんの顔がまた赤くなった。






「大丈夫?熱かな?」





離れた体をもとの距離に戻して、隼人くんのおでこに手を当ててみる。






「ちょ、やめろよっ!!」






でも、隼人くんにすぐに離されてしまった。






「ったく、こういうところ、鈍感だよな…」



「ど、鈍感じゃないよ!?」



「はいはい、さっさと職員室行くよ?」






本当に、鈍感じゃないもん!!



否定するけど、隼人くんはさらりと交わしてくるからちょっとだけムカついちゃう。






「隼人くんも鈍感なクセにね」


「は?」


「なんでもないよっ」






隼人くんだって、あかりの思いに気づいてないくせにって毒づきながら、二人で職員室に向かう。



だって、私は鈍感なんかじゃないもん!!








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