誰よりも、君が好き
自然になんて出来なくて、一人で動揺しちゃう。
「お、おはよーう…」
顔を背けながら、気持ち悪い笑みを浮かべる。
や、やっぱり無理だよ!!
隼人くんみたいにナチュラルな対応が出来ないよ…!!
小さくため息をつくと、上から頭を掴まれた。
「えっ!?」
「どーしたー??元気なくね?」
隼人くんが、私の髪の毛をわしゃわしゃーっとしてきた。
髪…!!触られてる…!!
じゃ、なくてっ
「ボサボサになっちゃうじゃん!!
やめてー!!」
自分の頭を抑えて、隼人くんをキッと睨み付ける。
「アハハ。ごめんごめん」
「悪いと思ってないよね!?
もうやめてよー!!」
若干涙声で言うと、隼人くんは手をパッと離した。