誰よりも、君が好き
私の席は窓際から二列目の後ろの方。
ちょうど先生からは見つかりにくくて、さすがに寝ているとバレてしまうけど…
私は、昨日の告白をもう一度よく考えていた。
…隼人くんは、好き。
優しいし、かっこいいし、仲良くしてくれてるから。
でも、それは恋愛感情かって聞かれたら、違う。
…気がする。
告白されてから、私のちっぽけな脳みそはパンク寸前。
隼人くんをみるたびに、意識してはドキドキしてしまう。
あかりのこともあって、余計にそういう意識は高くなっちゃってるんだと思う。
「…分かんないよ」
小さく呟いた声は、
ビュウ、と急に吹いた風の音にかきけされ
今度は、匠くんの顔を思い浮かべたりして
胸が苦しくなるのを感じた。