誰よりも、君が好き
それが、その優しすぎるのが、
私を少しだけ苦しめる。
「あ、あのね」
泣き顔、見られちゃった。
…恥ずかしいなぁ
床を見つめて髪を直すような仕草をする。
ちょっとずつ、言葉にする。
「あ、ありがとうっ!!」
私は火照る顔をばっと上げて、隼人くんにお礼を言った。
すると、隼人くんは私を見つめて。
無邪気に笑う。
「いえいえっ」
…やっぱり、隼人くんといると胸があったかくなる。
でも、違う。
この気持ちが恋じゃないって、分かる。