誰よりも、君が好き






+ + + +






ピピッピピッピピッピピッ





「ん………朝……?」






響く目覚ましの音に目を少しだけ開くと、カーテンの隙間から見える光が眩しい。





目覚まし時計を止めて起き上がると、

目が冴えてくるのと同時に頭痛を感じた。








「…私、昨日あのまま寝ちゃったんだ」






あのまま、というのも、昨日は隼人くんと別れてすぐ、

泣きつかれてベッドき倒れこむようにして寝てしまったのだった。







近くにあった手鏡を覗くと、

目は赤く腫れ、人に見せられたようなものじゃない。





…あのあと、ちゃんと冷やしておけば良かったのにな。



今さら後悔しても遅いけど。









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