誰よりも、君が好き
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ピピッピピッピピッピピッ
「ん………朝……?」
響く目覚ましの音に目を少しだけ開くと、カーテンの隙間から見える光が眩しい。
目覚まし時計を止めて起き上がると、
目が冴えてくるのと同時に頭痛を感じた。
「…私、昨日あのまま寝ちゃったんだ」
あのまま、というのも、昨日は隼人くんと別れてすぐ、
泣きつかれてベッドき倒れこむようにして寝てしまったのだった。
近くにあった手鏡を覗くと、
目は赤く腫れ、人に見せられたようなものじゃない。
…あのあと、ちゃんと冷やしておけば良かったのにな。
今さら後悔しても遅いけど。